最終更新日:2016/05/02  QLOOKアクセス解析

「マップチップによる個数表示」を利用したマップの分類


「道具の所持数上限」は、正規プレイを行っている限りでは1種類につき99個ですが、道具の個数のデータを管理するための領域は1バイトずつ用意されています。
つまり、理論上は1種類につき255個迄所持できるわけです。

非正規プレイを行って個数を100以上にすると、十の位の表示が数字ではなくマップチップになります。


例1

例えばこんな感じ。

  • 「ゴールドスプレー」を107個
  • 「あなぬけのヒモ」を115個

  • 「マックスアップ」を129個

  • 「タウリン」を131個

それぞれ所持しているのですが、ゲーム画面上ではこういう表示になるのです。


実は、この「マップチップによる個数表示」は「主人公が今いるマップ」によってその顔ぶれ(?)が変わります。

例2例3例4

例2はクチバのポケモンセンター。例3はクチバジム。例4はディグダの穴1階(クチバ側)。

ここ迄挙げた4つの例はいずれも各道具の個数は全く同じ。ところが、ご覧のように「主人公が今いるマップ」によって表示がガラッと変わってしまうのです。

ただし、「全てのマップで表示が全く違う」という訳ではありません。「こことここはマップチップの顔ぶれが完全に一致している」という事例がたくさんあります。
例えば、「サント・アンヌ号」と「ハナダのバッジおじさんの家」は同じとか、「ニビ博物館」は「カントー地方中に点在する各ゲート」と同じとか。

個数表示に出没するマップチップは「そのマップで使用されているもの」であると考えられます。
表示されるマップチップが同じ顔ぶれであるマップ同士は、すなわち同じ顔ぶれの素材(マップチップ)で構成されているマップ・同じ“分類”のマップということなのではないか?…と僕は推測しました。
そして、「このマップの場合はどんなマップチップなのか」という調査をほぼ全てのマップで行い、マップチップの顔ぶれが完全に一致したマップ同士を「同じグループ」として纏めていきました。

それが、“「マップチップによる個数表示」を利用したマップの分類”です。本ページではその調査結果を紹介します。
つれづれなマップ図鑑も参考に併せてどうぞ。


なお、各グループの名称は僕が勝手に付けた便宜上のものです。



 01:屋外グループ


 02:セキエイグループ


 03:2階建て民家グループ


 04:1階建て民家グループ


 05:ジムグループ


 06:ポケセングループ


 07:ゲートグループ


 08:森林グループ


 09:洞窟グループ


 10:ダンジョングループ


 11:地下通路グループ


 12:タマムシ住宅グループ


 13:タマムシ施設グループ


 14:墓場グループ


 15:停泊港グループ


 16:特殊施設Aグループ


 17:特殊施設Bグループ


 18:特殊施設Cグループ


 19:特殊施設Dグループ



本ページの冒頭で「ほぼ全てのマップ」と言ったように、一部のマップは調査ができず断念せざるを得ませんでした。

具体的に言うと、118(0x76)「ポケモンリーグ/殿堂入りの部屋」ピカ版で追加された新マップです。


前者は、正規プレイの場合そもそもこのマップに入れるのが「チャンピオン戦終了後のオーキド博士についていくあの一連のイベントが発生している時」だけなので、
このマップに来訪している時はスタートボタンメニューを開くことができない(=道具の個数を確認することができない)のです。

非正規プレイによってチャンピオン戦のフラグを立てずに120(0x78)「ポケモンリーグ/チャンピオンの部屋」に入り、そのまま自分で歩いて殿堂入りの部屋に
移動したとしてもマップが切り替わると同時にイベントが始まります。
「5かいバグ」ならイベントを発生させずにこのマップに入ることができるかもしれませんが、僕は把握していません…。

ただし、壁やら床やらのマップチップが「ジムグループ」のマップたちと同様のものであるため、ここもそのグループなのではないかと推測できます。


後者は、ピカ版(所謂「セレクトバグ」が修正されたバージョン)の新マップゆえ「道具の個数を100個以上にする」という下準備自体がそもそも不可能です
(ポケスタ金銀の『カラーケース』機能を用いた道具の輸送では、確か個数が100個以上の道具は強制的に99個に書き換えられたはず)。

また、このマップの内部番号もまだ把握できていません。「5かいバグ」で確認することができるかもしれませんが、僕にはその辺の知識はありません…。

ちなみに「コロシアム2」で入る部屋は、内装のマップチップを鑑みた感じでは普通の「コロシアム」のそれと同一のマップだと思われます。




没マップや通信ケーブルクラブへの来訪は以下のような方法で行いました(方法は他にも色々あります)。





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