第1世代では、一部の複合タイプのポケモンにおいて「攻撃技を喰らった時に画面上で表示されるメッセージが実際の相性と食い違う」という現象が見られます。
ダメージ計算自体は適切に処理されています。おかしいのは画面上の表示だけです。例えばこんな感じ。
ジュゴン(水氷)に炎タイプの攻撃技を撃った時、相性は等倍(1/2×2=1)なので本来ならばメッセージは表示されないべきだが、
実際は「こうかは いまひとつの ようだ」という今一のメッセージが表示される。
ズバット(毒飛)に地面タイプの攻撃技を撃った時、相性は無効(2×0=0)なので本来ならば「こうかがないみたいだ……」というメッセージが表示されるべきだが、
実際は「しかし ●●の こうげきは はずれた!」というメッセージが表示される(たとえヨクアタールを使用していたとしても必ずこのメッセージが表示されるため、明らかにおかしい)。
2つのタイプのうちのどちらが優先されているのかは一見謎ですが、同じ複合タイプ・同じ攻撃技タイプなら必ず毎回同じメッセージが表示されるので何らかの法則性があると考えられます。
考察や検証についての長ったらしい文章が暫く続きます。「そういうのはいいから結論をはよ教えておくれ」という方はこちらをクリックして「決着」に飛んでください。
ポケモンのタイプ相性というものは、まず「有表示相性」と「無表示相性」の2種類に分類することができます(僕が勝手に考えた便宜上の呼称・表記です)。
それぞれ読んで字のごとく、画面上にメッセージが表示される相性・されない相性という事です。
「有表示相性」は、更に「抜群」「今一」「無効」の3種類に分類することができます。(こちらも僕が勝手に考えた便宜上の呼称・表記です)。
「有表示相性」は3種類ありますが、「無表示相性」は「等倍」1種類のみです。こちらの倍率は呼称の通り1倍。
┌ | ─ | 抜群(2倍) | 「こうかは ばつぐんだ!」 | |||||
│ | ||||||||
┌ | ─ | 有表示相性 | ┼ | ─ | 今一(1/2倍) | 「こうかは いまひとつの ようだ」 | ||
│ | │ | |||||||
タイプ相性 | ─ | ┤ | └ | ─ | 無効(0倍) | 「てきの ▲▲には こうかが ない みたいだ……」 | ||
│ | ||||||||
└ | ─ | 無表示相性 | ─ | ─ | 等倍(1倍) | (メッセージ無し) | ||
表で纏めるとこんな感じ。…何故こんな話をし始めたのかと言うと、食い違いが起こり得る条件・シチュエーションを丁寧に確認するためです。
◆有表示相性と無表示相性の組み合わせの場合
例えば、電気タイプの攻撃技をナッシー(草超)に撃つ場合。
「電→草」は今一なので「こうかは いまひとつの ようだ」というメッセージです。一方、「電→超」は等倍なのでメッセージ無しです。
表示されるメッセージの候補が1種類しか無いので、食い“違い”のしようがありません。
◆無表示相性同士の組み合わせの場合
例えば、電気タイプの攻撃技をゲンガー(霊毒)に撃つ場合。
「電→霊」も「電→毒」もどちらも等倍なので、どちらもメッセージ無しです。
こちらは表示されるメッセージの候補が0種類なので、そもそも「タイプ相性メッセージを表示する」という挙動自体がスキップされます。
◆同じ種類の有表示相性同士の組み合わせの場合
例えば、電気タイプの攻撃技をギャラドス(水飛)に撃つ場合。
「電→水」も「電→飛」もどちらも抜群なので、どちらも「こうかは ばつぐんだ!」という同じメッセージです。
表示されるメッセージの候補が1種類しか無いので、食い“違い”のしようがありません。
◆異なる種類の有表示相性同士の組み合わせの場合
例えば、電気タイプの攻撃技をサンダー(電飛)に撃つ場合。
「電→電」は今一なので「こうかは いまひとつの ようだ」というメッセージです。一方、「電→飛」は抜群なので「こうかは ばつぐんだ!」というメッセージです。
なんという事でしょう。表示されるメッセージの候補が2種類もあります。1/2×2=1で計算結果は等倍なので本来ならばメッセージ無しという処理が望ましいのですが、実際にはそうはなりません。
どうやら第1世代のポケモンでは、メッセージ候補が1種類でも存在するならば計算結果がどうであれそれを表示しようとする挙動みたいです。
ちなみに、この事例の場合は「こうかは ばつぐんだ!」と表示されます。何らかの法則性に則った結果、「電→飛」の方が優先されたという事ですね。
という訳で、食い違いが起こり得る条件・シチュエーションが判明しました。
「こんなのわざわざ確認するまでもなく当然の事じゃないの?」と思われた方もおられるかもしれませんが、こんな風に細かく再確認しておかないとどうもモヤモヤするんですよね…((
本ページでは以後「表示されるメッセージの候補が2種類あるタイプ相性」のことを「バッティング相性」と呼ぶことにします。
異なる2つの事象がかち合っているイメージ。やっとタイトル回収ができた…
さらに、
それぞれ、どんな2つのメッセージがバッティングしているのか(かち合っているのか)、確認していきます。
甲類の場合は「こうかは ばつぐんだ!」と「こうかは いまひとつの ようだ」のバッティング。
乙類の場合は「こうかは ばつぐんだ!」と「こうかが ない みたいだ……」のバッティング。…と言いたいところですが、実際は違います。
例えば、本記事の冒頭でも挙げた「地面タイプの攻撃技をズバット(毒飛)に撃つ場合」。何故か「しかし ●●の こうげきは はずれた!」と表示されます。
この例の場合(「地→毒飛」の場合)、何度攻撃技を撃っても毎回このメッセージが表示されます。たとえヨクアタールを使用していたとしてもこのメッセージが表示されます。
おそらく「本当に攻撃が外れている」のではなく、「上辺では「はずれた」だが実際は命中しており、(2×0=0で倍率が0倍ゆえに)ダメージ量0がなのであたかも外れたかのように見える」のでしょう。
攻撃時に演出(SEが鳴ったりとか画面が揺れたりとか)すら起こらないのは、そういった諸々の演出がメッセージに紐付けされているからなのでしょう。…たぶん。
詳しくは後述しますが、乙類と丙類で確認できるメッセージは「しかし ●●の こうげきは はずれた!」と「こうかが ない みたいだ……」の2種類です。
「こうかは ばつぐんだ!」や「こうかは いまひとつの ようだ」は全く登場しません。
したがって「しかし ●●の こうげきは はずれた!」は、「こうかが ない みたいだ……」ではない方の、もう片方のメッセージから置き換えられたものなのだと考えられます。
先ほどの「地→毒飛」の例で言うと、何らかの法則性に則った結果「地→毒」の方が優先されたという事なのでしょう。何故こんな風にメッセージの置き換えが起こるのかはよく分かりませんが…。
つまり、乙類および丙類の場合は「しかし ●●の こうげきは はずれた!」と「こうかが ない みたいだ……」のバッティングです。
丙類で一つ例を挙げてみます。
例えば、格闘タイプの攻撃技をゲンガー(霊毒)に撃つ場合。
「闘→霊」は無効なので「こうかが ない みたいだ……」というメッセージです。一方、「闘→毒」は今一なので「こうかは いまひとつの ようだ」というメッセージです。候補が2種類ありますねぇ。
この事例の場合は「闘→霊」が優先され「こうかが ない みたいだ……」と表示されます。
ところで、実際の倍率は0×1/2=0で0倍ですよね。
…あれ、この事例だと「画面上で表示されるメッセージ」と「実際の相性」がちゃんと一致していますね?別に食い違ってなんかいません。
ですが、これは「こうかが ない みたいだ……」の倍率がたまたま0倍という設定・バランス調整だったからこそそういう都合の良い結果になったというだけの話です。
このように、乙類と丙類には「食い違い」が起こらない事例もあります。
まぁ要するに、「しかし ●●の こうげきは はずれた!」と表示される場合は食い違う事例、「こうかが ない みたいだ……」と表示される場合はちゃんと一致している事例、ということ。
0には何をかけても0ですから、n倍と0倍のバッティングで後者が優先されたら「こうかが ない みたいだ……」という「画面上で表示されるメッセージ」とそりゃ一致します。
もちろん、乙類と丙類も一応「表示されるメッセージの候補が2種類あるタイプ相性」である事には変わりありません。
法則性を探るため、理論上存在し得る全てのバッティング相性を検証してみました。セレクトバグでポケモンのタイプを弄って、野生のメタモンをそのポケモンに変身させて…という感じです。
検証方法については後日別ページで詳しく纏める予定です。
以下は、その検証の結果を纏めたものです。
甲類は109種類、乙類は11種類、丙類は10種類存在します。合計130種類。
「てきの ▲▲には こうかが ない みたいだ……」は「こうかが ない みたいだ……」と、「しかし ●●の こうげきは はずれた!」は「こうげきは はずれた!」とそれぞれ短縮して表記しています。
「内部番号の大小」は、優先された方の受けタイプの内部番号がもう片方の受けタイプのそれよりも数値として大きいか小さいか…という事を示しています。
ID | 攻め タイプ | 受け タイプ | 検証結果 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
メッセージ | 優先された受けタイプ | |||||
タイプ | 内部番号 の大小 | 相性 | ||||
甲1 | 闘 | 普・飛 | こうかは いまひとつの ようだ | 飛 | 大 | 今一 |
甲2 | 闘 | 普・毒 | こうかは いまひとつの ようだ | 毒 | 大 | 今一 |
甲3 | 闘 | 普・虫 | こうかは いまひとつの ようだ | 虫 | 大 | 今一 |
甲4 | 闘 | 普・超 | こうかは いまひとつの ようだ | 超 | 大 | 今一 |
甲5 | 闘 | 岩・飛 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 大 | 抜群 |
甲6 | 闘 | 岩・毒 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 大 | 抜群 |
甲7 | 闘 | 岩・虫 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲8 | 闘 | 岩・超 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲9 | 闘 | 氷・飛 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲10 | 闘 | 氷・毒 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲11 | 闘 | 氷・虫 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲12 | 闘 | 氷・超 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲13 | 飛 | 闘・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 大 | 今一 |
甲14 | 飛 | 闘・電 | こうかは ばつぐんだ! | 闘 | 小 | 抜群 |
甲15 | 飛 | 虫・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲16 | 飛 | 虫・電 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 小 | 抜群 |
甲17 | 飛 | 草・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲18 | 飛 | 草・電 | こうかは ばつぐんだ! | 草 | 小 | 抜群 |
甲19 | 毒 | 虫・毒 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 大 | 抜群 |
甲20 | 毒 | 虫・地 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 大 | 抜群 |
甲21 | 毒 | 虫・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲22 | 毒 | 虫・霊 | こうかは いまひとつの ようだ | 霊 | 大 | 今一 |
甲23 | 毒 | 草・毒 | こうかは いまひとつの ようだ | 毒 | 小 | 今一 |
甲24 | 毒 | 草・地 | こうかは いまひとつの ようだ | 地 | 小 | 今一 |
甲25 | 毒 | 草・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲26 | 毒 | 草・霊 | こうかは いまひとつの ようだ | 霊 | 小 | 今一 |
甲27 | 地 | 毒・虫 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 小 | 抜群 |
甲28 | 地 | 毒・草 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 小 | 抜群 |
甲29 | 地 | 岩・虫 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲30 | 地 | 岩・草 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲31 | 地 | 炎・虫 | こうかは いまひとつの ようだ | 虫 | 小 | 今一 |
甲32 | 地 | 炎・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 大 | 今一 |
甲33 | 地 | 電・虫 | こうかは いまひとつの ようだ | 虫 | 小 | 今一 |
甲34 | 地 | 電・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 小 | 今一 |
甲35 | 岩 | 飛・闘 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 大 | 抜群 |
甲36 | 岩 | 飛・地 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 小 | 抜群 |
甲37 | 岩 | 虫・闘 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 大 | 抜群 |
甲38 | 岩 | 虫・地 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 大 | 抜群 |
甲39 | 岩 | 炎・闘 | こうかは いまひとつの ようだ | 闘 | 小 | 今一 |
甲40 | 岩 | 炎・地 | こうかは いまひとつの ようだ | 地 | 小 | 今一 |
甲41 | 岩 | 氷・闘 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲42 | 岩 | 氷・地 | こうかは ばつぐんだ! | 氷 | 大 | 抜群 |
甲43 | 虫 | 毒・闘 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 大 | 抜群 |
甲44 | 虫 | 毒・飛 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 大 | 抜群 |
甲45 | 虫 | 毒・霊 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 小 | 抜群 |
甲46 | 虫 | 毒・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 小 | 抜群 |
甲47 | 虫 | 草・闘 | こうかは いまひとつの ようだ | 闘 | 小 | 今一 |
甲48 | 虫 | 草・飛 | こうかは いまひとつの ようだ | 飛 | 小 | 今一 |
甲49 | 虫 | 草・霊 | こうかは いまひとつの ようだ | 霊 | 小 | 今一 |
甲50 | 虫 | 草・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 草 | 大 | 抜群 |
甲51 | 虫 | 超・闘 | こうかは ばつぐんだ! | 超 | 大 | 抜群 |
甲52 | 虫 | 超・飛 | こうかは ばつぐんだ! | 超 | 大 | 抜群 |
甲53 | 虫 | 超・霊 | こうかは いまひとつの ようだ | 霊 | 小 | 今一 |
甲54 | 虫 | 超・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 超 | 大 | 抜群 |
甲55 | 炎 | 虫・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲56 | 炎 | 虫・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 小 | 抜群 |
甲57 | 炎 | 虫・水 | こうかは ばつぐんだ! | 虫 | 小 | 抜群 |
甲58 | 炎 | 虫・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲59 | 炎 | 草・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲60 | 炎 | 草・炎 | こうかは いまひとつの ようだ | 炎 | 小 | 今一 |
甲61 | 炎 | 草・水 | こうかは いまひとつの ようだ | 水 | 小 | 今一 |
甲62 | 炎 | 草・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲63 | 炎 | 氷・岩 | こうかは いまひとつの ようだ | 岩 | 小 | 今一 |
甲64 | 炎 | 氷・炎 | こうかは いまひとつの ようだ | 炎 | 小 | 今一 |
甲65 | 炎 | 氷・水 | こうかは いまひとつの ようだ | 水 | 小 | 今一 |
甲66 | 炎 | 氷・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲67 | 水 | 地・水 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲68 | 水 | 地・草 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲69 | 水 | 地・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲70 | 水 | 岩・水 | こうかは いまひとつの ようだ | 水 | 大 | 今一 |
甲71 | 水 | 岩・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 大 | 今一 |
甲72 | 水 | 岩・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲73 | 水 | 炎・水 | こうかは いまひとつの ようだ | 水 | 大 | 今一 |
甲74 | 水 | 炎・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 大 | 今一 |
甲75 | 水 | 炎・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲76 | 草 | 地・飛 | こうかは いまひとつの ようだ | 飛 | 小 | 今一 |
甲77 | 草 | 地・毒 | こうかは いまひとつの ようだ | 毒 | 小 | 今一 |
甲78 | 草 | 地・虫 | こうかは いまひとつの ようだ | 虫 | 大 | 今一 |
甲79 | 草 | 地・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲80 | 草 | 地・草 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲81 | 草 | 地・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲82 | 草 | 岩・飛 | こうかは いまひとつの ようだ | 飛 | 小 | 今一 |
甲83 | 草 | 岩・毒 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 大 | 抜群 |
甲84 | 草 | 岩・虫 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲85 | 草 | 岩・炎 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲86 | 草 | 岩・草 | こうかは ばつぐんだ! | 岩 | 小 | 抜群 |
甲87 | 草 | 岩・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲88 | 草 | 水・飛 | こうかは いまひとつの ようだ | 飛 | 小 | 今一 |
甲89 | 草 | 水・毒 | こうかは いまひとつの ようだ | 毒 | 小 | 今一 |
甲90 | 草 | 水・虫 | こうかは いまひとつの ようだ | 虫 | 小 | 今一 |
甲91 | 草 | 水・炎 | こうかは いまひとつの ようだ | 炎 | 小 | 今一 |
甲92 | 草 | 水・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 大 | 今一 |
甲93 | 草 | 水・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲94 | 電 | 飛・草 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 小 | 抜群 |
甲95 | 電 | 飛・電 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 小 | 抜群 |
甲96 | 電 | 飛・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲97 | 電 | 水・草 | こうかは いまひとつの ようだ | 草 | 大 | 今一 |
甲98 | 電 | 水・電 | こうかは いまひとつの ようだ | 電 | 大 | 今一 |
甲99 | 電 | 水・竜 | こうかは いまひとつの ようだ | 竜 | 大 | 今一 |
甲100 | 超 | 闘・超 | こうかは ばつぐんだ! | 闘 | 小 | 抜群 |
甲101 | 超 | 毒・超 | こうかは ばつぐんだ! | 毒 | 小 | 抜群 |
甲102 | 氷 | 飛・水 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 小 | 抜群 |
甲103 | 氷 | 飛・氷 | こうかは ばつぐんだ! | 飛 | 小 | 抜群 |
甲104 | 氷 | 地・水 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲105 | 氷 | 地・氷 | こうかは ばつぐんだ! | 地 | 小 | 抜群 |
甲106 | 氷 | 草・水 | こうかは ばつぐんだ! | 草 | 大 | 抜群 |
甲107 | 氷 | 草・氷 | こうかは ばつぐんだ! | 草 | 小 | 抜群 |
甲108 | 氷 | 竜・水 | こうかは ばつぐんだ! | 竜 | 大 | 抜群 |
甲109 | 氷 | 竜・氷 | こうかは ばつぐんだ! | 竜 | 大 | 抜群 |
乙1 | 闘 | 普・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
乙2 | 闘 | 岩・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
乙3 | 闘 | 氷・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 小 | 無効 |
乙4 | 地 | 毒・飛 | こうげきは はずれた! | 毒 | 大 | (抜群) |
乙5 | 地 | 岩・飛 | こうげきは はずれた! | 岩 | 大 | (抜群) |
乙6 | 地 | 炎・飛 | こうげきは はずれた! | 炎 | 大 | (抜群) |
乙7 | 地 | 電・飛 | こうげきは はずれた! | 電 | 大 | (抜群) |
乙8 | 霊 | 霊・普 | こうかが ない みたいだ…… | 普 | 小 | 無効 |
乙9 | 霊 | 霊・超 | こうかが ない みたいだ…… | 超 | 大 | 無効 |
乙10 | 電 | 飛・地 | こうげきは はずれた! | 飛 | 小 | (抜群) |
乙11 | 電 | 水・地 | こうかが ない みたいだ…… | 地 | 小 | 無効 |
丙1 | 普 | 岩・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
丙2 | 闘 | 飛・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
丙3 | 闘 | 毒・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
丙4 | 闘 | 虫・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 大 | 無効 |
丙5 | 闘 | 超・霊 | こうかが ない みたいだ…… | 霊 | 小 | 無効 |
丙6 | 地 | 虫・飛 | こうげきは はずれた! | 虫 | 大 | (今一) |
丙7 | 地 | 草・飛 | こうげきは はずれた! | 草 | 大 | (今一) |
丙8 | 電 | 草・地 | こうかが ない みたいだ…… | 地 | 小 | 無効 |
丙9 | 電 | 電・地 | こうかが ない みたいだ…… | 地 | 小 | 無効 |
丙10 | 電 | 竜・地 | こうげきは はずれた! | 竜 | 大 | (今一) |
検証を行ったことで、全てのバッティング相性の結果自体に加えて取り敢えず以下の事が分かりました。
「受けタイプの順番」は、バッティング相性のメッセージ表示と無関係。
例えば、「炎・草タイプのポケモンに水タイプの攻撃技を撃つ場合」と「草・炎タイプのポケモンに水タイプの攻撃技を撃つ場合」とでは同じ結果になるという事です。
130種類あるバッティング相性の全てで確認しました。
「プレイヤーが攻め受けどちらか」という観点は、バッティング相性のメッセージ表示と無関係。
「プレイヤー側がNPC側に攻撃技を撃つ場合」と「NPC側がプレイヤー側に攻撃技を撃つ場合」とでは同じ結果になるという事です。130種類あるバッティング相性の全てで確認しました。
一応検証は「受けタイプの順番」と「プレイヤーが攻め受けどちらか」の両方を同時に確認していました。つまり、1種類のバッティング相性につき
@:自分のポケモンでNPCのポケモンに攻撃技を撃つ
A:自分のポケモンでNPCのポケモンの攻撃技を喰らう
B:@の受け側のタイプの順番を入れ替えた版
C:Aの受け側のタイプの順番を入れ替えた版
と4回検証していったという事です。130種類×4回=520回も延々やってたんですわ…((
「2つの受けタイプの内部番号の大小関係」は、バッティング相性のメッセージ表示と無関係。
例えば、甲95「電→飛電」では飛(02)と電(23)のうち内部番号の小さい前者が優先され「こうかは ばつぐんだ!」というメッセージが表示されますが、
甲96「電→飛竜」では飛(02)と竜(26)のうち内部番号の大きい後者が優先され「こうかは いまひとつの ようだ」というメッセージが表示されます。
インターネット上で「内部番号の大きい方が優先されるよ」という旨の書き込みを見かけた事がありますが、それは誤りです。
上記の表の通り、内部番号の小さい方が優先されるバッティング相性も存在します。
「乙類で抜群の方の相性が優先された場合」と「丙類で今一の方の相性が優先された場合」では、何故か「しかし ●●の こうげきは はずれた!」というメッセージが表示される。 …前置きの長文で散々触れていましたが、まぁ一応ここにも書いておきます。
タイプの順番も内部番号も関係無い。…一体どうなってるんだこりゃ?上記の表とひたすらにらめっこしたりExcelでやんややんや必死こいて纏めたりしていましたが…うーん…。
検証はしたもののメッセージ表示の法則性は分からず仕舞いとは…なんてこったい…。
そんな事を考えながら、何か手がかりになりそうな情報や閃きの契機になりそうな着眼点は無いだろうかとインターネット上をブラブラしておりました。
…そうしていたところ、何と確信に触れる情報と出会ったのです。初めからそうしろよ…とか言わないで
bulbapediaという海外のポケモンサイト。そちらの「List of glitches in Generation I」というページの「Dual-type damage misinformation」という項目です。
あ、そういう事だったのか…!?…と僕はこちらの内容を眺めて納得すると同時に驚愕しました。
第1世代のポケモンにて発生する、「攻撃技を喰らった時に、画面上で表示されるメッセージが実際の相性と食い違う場合がある」という謎の現象。
その実態について、上記のページの内容を参考に纏めてみます。僕の推測による記述も一部含まれますが、おそらくこういう事なのだと思います。
タイプ相性に順番という概念が存在します。
タイプそのもののように内部データ上で番号を割り振っているのかどうかは分かりませんが、ここでは分かりやすくするために便宜上番号を振って纏めてみました。
|
|
番号が割り振られていないタイプ相性(この一覧表に載っていないタイプ相性)は全て等倍です。
この一覧表を上から順に読み込んでいき、適合する相性があれば対応するメッセージを画面上に表示します。
複合タイプのポケモンの場合、番号が小さい方の相性のメッセージが大きい方の相性のそれに上書きされてしまい、結果として表示されるメッセージは番号が大きい方の相性のものになります。
計算結果自体はちゃんと適切に処理されます。
これが、「メッセージと実際の相性の食い違い」が起こるメカニズムです。
僕が検証し纏めたバッティング相性一覧表をこれと照らし合わせてみると130種類全てがピッタリ一致します。
そのため、この「タイプ相性の順番一覧表」は信憑性が高いのではないかと思われます。
ちなみに、bulbapediaの一覧表には抜けているタイプ相性が1つありました。「草→虫」(1/2倍)です。これに関しては僕がバッティング相性一覧表から逆算して推測し補完しました。
「草→地虫」が虫優先で「草→岩虫」が岩優先なので、番号は「草→地 < 草→虫 < 草→岩」です。つまり「26<草→虫<29」となり、「草→虫」が27か28のいずれかである事が推測できます。
余談ですが、実際の内部データ上には空白の順番…要するに「没になったタイプ相性」…なんてのも、ひょっとしたら存在するかもしれませんね。
謎は無事解決できましたが、「既に判明していたのならわざわざ検証するまでもなかったのでは…」という思いがふと頭をよぎってしまいました。アホですね。
…まぁ、bulbapediaの情報が本当に正しいのか・日本語版でも当てはまるのかといった点の確認になったのではないかと思います。
検証に費やした時間や労力は決して無駄ではなかったと思いたい…((